大手携帯キャリアのスマホを2年縛りなしで持つのは損?

行きはよいよい、帰りは・・・

大手携帯キャリアは簡単に解約出来ない

スマホに限らず、大手携帯キャリアで携帯電話を利用すると、
いわゆる「2年縛り」の問題に直面することがあります。

「2年縛り」とは2年契約のことで、2年間使うことを前提に契約し、
契約期間満了前に解約すると違約金が発生するという仕組みです。

違約金の金額は、利用しているプランやキャンペーンによって違う場合もありますが、
大抵9,500円となっています。

また、2年が過ぎればいつ解約しても良いわけではなく、
違約金なしで解約できるのは2年契約が満了した翌月と翌々月の2か月間だけです。

分かりやすく言うと、2017年2月に契約した場合は2019年2月で契約期間満了となり、
2019年3月から4月中の解約であれば違約金は発生しないということです。

この2か月間を逃すと契約は自動更新となり、
解約すると違約金が発生する2年間が新たにスタートしてしまうんですね。

自由に解約できるのが2か月間だけなのは短いと思うかもしれませんが、
これでも緩和されており、2016年の年初までは1か月間だけでした。

とはいえ、「2年縛り」はユーザーにとって悪いことばかりではなく、
メリットが無いとも言えません。

2年という長期利用契約をすることで、通常よりも月額料金が安くなったり、
特別割引が付いたり、最新機種が安く買えたりします。

更新月が来たのに・・・

解約金なしのはずが多額の出費!?

2年契約が満了して違約なしで解約できる更新月になったとしても、
多額の費用を払わないと解約できないこともあります。

それは端末を分割払いで購入し、その支払いが終わっていない場合で、
解約するのであれば当然端末代は清算しなければいけません。

残りが1~2か月分ぐらいであればまだ良いですが、半年以上だと、月々の割引も
無くなるわけですから、支払いが数万円になることも考えられます。

1つの携帯キャリアを長く利用していると更新月がいつかなんて覚えてないですし、
機種変更の時には更新月を気にしないですよね。

そのため更新月と機種変更した時期が一致せず、
結果的にいざ解約しようとすると多額の残債があったということになるんです。

さすがに数万円も残っていると清算して解約というわけにはいかず、
泣く泣くもう2年間使い続けないといけなくなってしまうというわけです。

大手携帯キャリアで「2年縛り」なしのプラン

解約前提でも2年契約の方がマシ?

大手携帯キャリアで携帯電話を利用する場合、これまでは「2年縛り」が必須でしたが、
2016年6月からは「2年縛り」なしのプランも利用できるようになりました。

ただ正確には「2年縛りなし」ではなく、
「最低利用期間2年」のプランと言った方が良いかもしれません。

最初の2年間は途中解約で違約金が発生するのは通常の「2年縛り」と同じなんですが、
2年が過ぎればいつ解約しても違約金が発生しないというプランになっています。

一見通常の「2年縛り」より良いように思えますが、
実際はこちらのプランを選ぶメリットはほとんどありません。

auの「新2年契約」、ソフトバンクの「2年契約プラン」がそれに当たるんですが、
通常の2年契約より月額料金が300円高く設定されています。

そのため、利用開始27~31か月目の5か月間に解約した場合のみ通常より
支払う金額が少なくなり、それ以外だと解約するにしろ、継続利用するにしろ
支払額が多くなってしまうんです。

ドコモの「2年縛りなし」

こちらは月額料金の上乗せなし

もちろんドコモにも同様に「フリーコース」という「2年縛りなし」のプランがありますが、
先の2社とは少し仕組みが違います。

最初の2年間は途中解約で違約金あり、2年経てばいつ解約しても
違約金なしというのは同じなんですが、月額料金の上乗せがありません。

要するに、ドコモでは2年縛りありでもなしでも同じ料金で利用できるってことなんです。

ただし全く同じになるわけではなく、
2年縛りのない「フリーコース」だと「ずっとドコモ割」が適用されなくなります。

「ずっとドコモ割」は、4年以上(「データSパック」は15年以上)ドコモを利用することで
毎月最大2,500円の割引が受けられるサービスです。

さらに2年縛りありのプランでは、
契約を更新するごとに端末の購入などに使えるdポイントが3,000円分貰えます。

auとソフトバンクでは、2年縛りなしのプランは2年縛りよりも月額料金が高く、
損する仕組みになっていました。

ところがドコモでは、2年縛りなしが損するのではなく、
2年縛りを選んだ方がよりお得なようになっているんですね。

なので、2年以上使ったら解約するということを前提にしているならば
ドコモが一番良いのではないでしょうか。

格安スマホにも2年縛りはある?

通話機能ありで「最低利用期間」という名の縛り

月額料金の安さから、大手携帯キャリアではなく、
格安スマホでスマホデビューを考えている人も少なからず居ると思います。

格安スマホについて簡単に説明しておくと、先に出てきたドコモやau、ソフトバンクの
大手携帯キャリアは自前の通信回線を持ち、それを使ってサービスを提供しています。

その通信回線や施設の増強・維持管理に掛かるコストは当然ユーザー負担となり、
スマホなどの月額料金がその分高くなってしまいます。

一方、自前の通信回線は持たずに大手携帯キャリアから借りて
同様の通信サービスを提供しているのがMVNOと呼ばれる通信会社で、
販売しているのが格安スマホと呼ばれるものです。

回線は借りているだけなので維持管理のコストは必要なく、
同様のサービスながら月額料金を大幅に安くすることが出来るというわけなんです。

では、この格安スマホでも2年縛りのような長期利用契約が必須なのでしょうか?

大手携帯キャリアのスマホはあくまで「通話メイン」となっており、
どの料金プランを選んでも音声通話が出来るようになっています。

ところが格安スマホは「通信メイン」で、音声通話は付けることも外すことも出来ます。

音声通話を付けずデータ通信のみの料金プランであれば、
基本的に2年縛りのような長期利用契約は無く、いつ解約しても違約金は発生しません。

ただし、音声通話付きのプランには「最低利用期間」というものがあり、
その期間に満たずに解約すると10,000円ほどの違約金が必要となります。

ほとんどMVNOでは音声通話付きプランの最低利用期間を12か月としていますが、
OCNなど6か月としているところも一部あります。

音声通話付きでも縛りがない格安スマホ

ただMNPで転出すると・・・

大手携帯キャリアほど長くないとはいえ、格安スマホでも音声通話付きだと
半年や1年の最低利用期間と言う名の縛りがあります。

ところが音声通話付きのプランでも最低利用期間がなく、
正真正銘いつ解約しても違約金が発生しない格安スマホがあるんです。

その格安スマホとは
 ・mineo
 ・イオンモバイル
で、いずれもデータ通信のみのプランだけでなく、
音声通話付きプランでも最低利用期間を設けていません。

ただし、利用開始から12か月以内にMNPで大手携帯キャリアや他の格安スマホへ
乗り換えると、転出手数料が高くなってしまいます。

13か月目以降であれば2,000円で済むんですが、
12か月目までだと11,500円となります。

なのでMNPを利用した1年以内の解約については、
実質9,500円の違約金が発生すると思っておいた方が良いですね。

MNPを利用しても13か月目以降であったり、
12か月目まででもMNPを利用しないのであれば違約金は発生しないということです。

長く使うなら格安スマホの方が断然お得

大手携帯キャリアは端末代の分割払い終了で実質値上げ

大手携帯キャリアでは新規契約や機種変更で新しいスマホを買うと、
割引サービスが付きますよね。

「0円販売」が出来なくなった代わりに2年間毎月の料金を一定額割引し、
端末代が「実質0円」になるあのサービスです。

現在は「実質0円」とはならないものの、
新しくスマホを買えば2年間割引が続くサービスは健在です。

ところが2年経って割引サービスが終了すると、月額料金が高くなってしまいます。

一括払いの場合は当然として、端末代を24回の分割払いにしている場合でも
分割払い終了後の方が支払額が高くなることがあります。

要するに、分割払いが終わればすぐに機種変更した方が得で、
1つの端末を長く使い続けるとかえって損してしまうというわけです。

一方格安スマホだと、端末をセットで買って分割払いにしたとしても、
特に割引サービスが付くということはありません。

なので、大手携帯キャリアのように2年経つと割引サービスが無くなって
支払額が多くなるということもなく、ずっと安い料金のままで利用できるんです。

また最近はスマホの進歩のスピードが緩やかになっており、
2年以上同じスマホを使い続けたとしてもそれほど不都合はありません。

違約金を払ってでも格安スマホに乗り換えた方がお得?

大手携帯キャリア・格安スマホの料金の差額と違約金を天秤にかける

大手携帯キャリアから格安スマホに乗り換える場合、違約金が要らない更新月を
待つか違約金を払ってでもすぐに解約するか、どちらがお得なのでしょうか?

まず更新月まで大手携帯キャリアのスマホを使い続けた場合に支払う料金の総額と
今すぐ格安スマホに乗り換えた場合の料金総額の差額を計算します。

計算して出た差額と大手携帯キャリアの違約金を天秤にかけて、差額の方が安ければ
更新月まで待ち、違約金の方が安ければすぐに解約して乗り換えましょう。

少し分かりにくいので具体的に言うと、例えば
 ・大手携帯キャリアの月額料金・・・6,000円
 ・格安スマホの月額料金・・・3,000円
で、更新月まであと4か月だとします。

そうすると両者の月額料金の差額は合計12,000円、
大手携帯キャリアの違約金は9,500円が相場ですから、
違約金の方が安いのですぐに乗り換えた方がお得となります。

これが更新月まであと3か月であれば、両者の差額が9,000円となり、
違約金の方が高いので更新月まで待った方がお得だというわけです。

闇雲に格安スマホにすればお得というわけではないので、面倒くさがらず
細かいところまで計算して、1円も損することのない方法を選んでくださいね。